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過去へのタイムトラベルが実現した場合、それによって生じ得る矛盾が回避される 代わりに、奇妙で不可思議な出来事が巻き起こるかもしれない。その可能性について検証した研究論文が7月15日(米国時間)、マサチューセッツ工科大学 (MIT)のセス・ロイド(Seth Lloyd)氏率いる研究チームによって発表された。
(中略)
プレプリント・サーバーの『arXiv』に発表された今回の論文によると、事後選択モデルというこのモデルは、後に未来でパラドックスとなりそうな 出来事が起こる可能性はあらかじめ除外されるというもので、たとえばタイムトラベラーが自らの誕生を阻止できるなどという不穏な概念は排除される。「われ われのタイムトラベル・モデルでは、パラドキシカルな状況は検閲される」とLloyd氏は語る。

しかしこの理論は、パラドキシカルな出来事の発生を回避する代わりに、「起こり得なくはないが、通常は起こらないような出来事」の発生率を高める。「最初 の状況にわずかな変化をもたらすと、パラドキシカルな状況は起こらずにすむ。一見、何の問題もないように思えるが、このことは、パラドキシカルな状況がご く近くに迫っているような場合、そのわずかな変化が極端に増幅されることを意味する」と、米IBM社のワトソン研究所に所属するCharles Bennett氏は話す。

たとえば、後にタイムトラベラーが祖父を殺害するのに用いられることになる弾丸が製造される際、異常な高確率で欠陥のある弾丸が作られる、といったような ことが起こる。そうでなければ銃が不発に終わるか、あるいは「ちょっとした量子的ゆらぎによって、弾丸が直前でそれる」ことになるはずだと、Lloyd氏 は話す。

http://wiredvision.jp/news/201007/2010072923.html

5 月にarXiv.orに発表した先行研究において、Lloyd氏のチームは、この事後選択モデルを、光子を用いてシミュレーションする実験を行なってい る。光子を過去に送ることはできないが、タイムトラベラーが遭遇する可能性のある状況に似た量子状態に光子を置くことは可能だ。自己矛盾したパラドキシカ ルな状態に光子が近づくほど、実験が成功する頻度は下がっていき、実際のタイムトラベルも同じような結果になる可能性を示唆した。
http://wiredvision.jp/news/201007/2010072923.html
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— 1 year ago